5日ライアン米下院議長は、トランプ大統領が持ち上げた「鉄鋼25%アルミニウム10%追加関税策」に反対を表明。やや安心感が広がり、過度なリスク回避からの買い戻しとなりました。
NAFTA再交渉では、カナダ・メキシコが譲歩すれば鉄鋼・アルミニウムの関税免除との発言があったと報道されています。今回の鉄鋼・アルミニウム追加関税も最初に受けた印象通り「またか」という感じになりました。
トランプ大統領は台湾などに絡む「ひとつの中国」を認めないと発言し騒動になりました。その後、別の交渉を有利に進めるためのカードにしていた節があります。
日本や中国の自国通貨安誘導も、就任前後は責めていましたが、これも交渉カードでした。結局のところ自ら交渉材料を作り出し、それを「取りやめてあげるから譲歩しろ」いう手法なのだと思われます。
ライアン下院議長の撤回要求に対し、トランプ大統領は「撤回しない」と発言しています。市場はトランプ関税の実行に疑問を持ち、NYダウ336ドル高、クロス円も買い戻されました。
投資家の関心はRBA、BOC、ECB、日銀の金融政策に移りつつあります。米地区連銀経済報告、米2月雇用統計にも注目しましょう。
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