21日のNYダウは237ドル大幅安となり、米国株は久しぶりに揃って1%超の下落となりました。ドル円も目先のサポートラインの攻防に入っており、111円台前半と4か月ぶり安値に沈んでいます。トランプ政権は、オバマケア代替案に手こずっており、税制改革が大幅に遅れそうです。やはり「実行段階に入ると上手くいかない」という展開になっています。それでも5月中旬あたりに正式な予算教書を提出できれば、ほぼ予定通りとなりますが、秋ごろ順調に議会を通過しても、年内の経済効果は期待できないでしょう。
ドルインデックスは100ポイントを割り込み、ヘッドアンドショルダーを形成しそうなチャート足型。ドル安が必ずしも米経済にマイナスではないものの、トランプラリーで期待が先行していただけに下げ相場に転じても不思議ではありません。世界の金融市場をけん引しているのは、明らかに米国株式市場です。これが切り返せばFRBも利上げが容易になりますし、下げが加速すれば利上げも頓挫するでしょう。FRBの利上げ回数は、ドルを動かす大きな要因です。トレンドがどこで変わってくるか?チャートを良く見ておきたいところです。
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