最新3/27時点のIMMポジションが、久しぶりに円ロングへ転換しました。これで「投機筋の売りVS本邦個人投資家の買い」という構図が鮮明になりました。
ドル円は1/8高値113.37をトップに下落が続き、3/23には節目の105円を割り込みました。職業トレーダー(プロ)だったり、経験の長い投資家ほど「105円を割れたら損切りしなければならない」と考えたはずです。
ところがイースター休暇入り直前の3/28までに売り崩すことが出来ず、ヘッジファンド等の投機筋と呼ばれる参加者や、経験の長い投資家ほど、売りで攻めて踏み上げに遭ったと思われます。
サポート割れにも関わらず、なぜ崩れなかったのか?最大の理由は本邦個人投資家が、あまり損切りしなかったためでしょう。本邦個人投資家が損切りをしない理由は「金利差」です。
2018年はパウエルFRB新議長に交代し、3月に利上げを実施しました。イエレン前議長が交代しても、年3回の利上げは維持されており、株価や物価が下がらない限りは、利上げサイクルを継続しそうです。
そのため、1.金利差がだいぶ開いてきた事、2.今後も利上げサイクルが続きそうな事、この2点から本邦個人の損切りが出なかったと考えられます。
そもそもレバレッジは、2006-2007年の円キャリーバブル時(100~200倍)と異なり、25倍に抑えられています。
加えて本邦個人投資家も経験を積んでいますから、以前のような無茶なポジションサイズにせず、コツコツと長期前提で小さなポジションを積み上げている投資家が大半でしょう。
これからもドル円は下げてもスピードはゆっくり、下げ過ぎた場合には買いが面白そうだと考えています。
※当ブログの見解は、あくまでも管理人ZEROの個人的な見解です。最終的な投資判断は、必ずご自身で行って頂きますようお願い申し上げます。