4/9-13ドル円相場見通しと投資戦略です。「ユーロ崩壊」をテーマに異常な警戒感でスタートした2012年の金融市場では、短期筋のポジションと言われているIMMポジションでユーロショートが空前の17万枚超えとなっており、日経平均株価も8100円台まで下げた後は「売る玉も無い」状態になりました。2月には一転「買い材料しかない」展開となり超金融緩和状態のなかギリシャの無秩序デフォルトが回避され一方的な「株高+円安」となりました。3月終盤からは中国の景気減速懸念、スペインの財政問題、米3月雇用統計のネガティブサプライズと「売り材料一色」となっています。投資家のセンチメントがころころと180度変化し、「押し目待ちに押し目なし」と言って買い上げた株、「円安トレンドへ歴史的大転換」と囃したてて買い上げたクロス円が大きく崩れてきています。目先悪材料一色のためショートでついていくトレーダーもいるかもしれませんが、売った時にはあまり下がらないとなりがちです。この3カ月で最も象徴的だった出来事は「長年上抜けなかったドル円週足チャートで雲を上抜けたこと」です。昨年まで歴史的円高に苦しみ頻繁に介入を繰り返してきたほど下げ圧力があったわけですから、あくまでも「即、円安」と考えずに75-80円時代が終わり80-85円時代へレンジを一段切り上げた程度「円高終焉」をテーマにトレードすべきかと思います。強力なサポートになる雲の上限が近づいたら買い、70円台に再度落ち込み定着したら損切りとシンプルにイメージして良いと思います。高値を追いかけたり、ここからショートで突っ込むと両方やられるかもしれません。冷静に予定通りエントリーし損切りしましょう。
※当ブログの見解は、あくまでも管理人ZEROの個人的な見解です。最終的な投資判断は、必ずご自身で行って頂きますようお願い申し上げます。