27日の欧米市場では、NYダウが13000ドル台を回復し欧米政策期待からユーロも大幅に買い戻される場面がありました。ユーロドル相場はポイントになっていた1.2330を上抜け一旦ストップロスを巻き込んで上昇しましたが、引けには1.2330から上を押さえ込まれてクローズしています。来週は米FOMCとECBドラギ総裁会見が控えており、特に「何でもする」と言ったドラギ総裁が何を発言するかに注目が集まっています。今週スペインの10年債利回りは7%台後半まで急騰する場面があり、8%を超えると手がつけられなくなり「全面支援」が濃厚になることから、今までとは態度を変え「何でもする」との発言が出ました。ECBの国債買い取りはあくまでもスペインやイタリアの債券利回りが急騰するのを防ぐ手段でギリシャのような全面支援を避けるための時間稼ぎです。投資家はみなそれを解っていますから、いずれまたユーロを売ってくるかもしれません。逆に解決策もわかりきってきており、ユーロ共同債・銀行同盟・財務相一元化など通貨だけでは無い「ユーロ統合深化」へ一歩でも進みだした時がリスク回避相場のボトムになりそうです。それまでは欧米当局の対応策との戦いになりそうです。
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