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成熟期を迎えた資本主義経済、もはや地球上に成長エンジンなし。米国株と米ドルが頭打ちなら最後は金(ゴールド)か?完璧な暗号通貨か?

20181204NYダウ月足チャート
2000年代の世界経済は、グローバル化の進行を受け、中国を筆頭にBRICs(ブリックス)が大きな発展を遂げました。安い労働力を求めて企業はグローバル化。中国は「世界の工場」と呼ばれ、先進国では「産業の空洞化」が進行。新興国の発展と先進国中産階級の没落が進行しました。

2010年代には、産業の空洞化=中産階級の没落→中国の人件費高騰=ネクストチャイナ(チャイナ+1)にも限界が見えてきました。それを象徴する出来事こそ2016年に起きた2つのサプライズ、ブレグジットとトランプ大統領の誕生です。2016年以降、EU離脱の風潮と保護主義が台頭、限界点に達しつつあった「グローバリズムの巻き戻し」が始まりました。

「次はベトナムだ、次はミャンマーだ」といって安い労働力を求め続けても、これが永遠に繰り返せるほど世界が広くない事は、誰の目にも明らかです。後進国が中進国になれば、旺盛な消費も一服するでしょう。

2020年代に入れば、世界中に投資し尽くされて、開拓するところが無くなります。加えて技術革新により大量生産された製品が世界中に溢れかえっており、物が余ってきます。世界人口が増加しているものの、先進国は高齢化への道を進んでおり、旺盛な消費とは縁遠くなっています。

さらに低いコストで生産された製品の品質が良くなり、人々は高価な商品を買う必要が無くなります。iPhoneが高くて高性能でデザインも良いのは変わりません。変わったのはHUAWEI(ファーウェイ)やOPPO(オッポ)が安くて高性能でデザインが良くなった事です。

それでもアップルは大きなシェアを持っており、新機種の販売以外でも利益を上げることが可能。今後も最高益を更新してくるかもしれません。しかしながら、高価格の物が売れる時代は終わったと考えられます。日本でも高級ブランド品を好んで買うのは、中国人観光客だけになるでしょう。

中国では元資産ではない資産性があるもの(高級腕時計・宝飾品・金・高級バック・海外不動産)は景気に関わらず人気があります。日本では本物のブランド品が買えるし、距離的にも近いというメリットがあります。日本は今後も観光業だけは良さそうです。

こういった世界景気の現状を踏まえると、2020年代は、先進国も新興国・後進国も「大きな経済成長は見通せない」という時代になると考えられます。一部業界の人手不足から、ある程度の賃金上昇は見込めるかもしれません。しかしながら、中産階級が没落すれば、安い人件費で大量生産した物を輸出する先が無くなります。

金利は低く抑えられ、次なるフロンティアも枯渇、人々は物を買わなくなります。「賃金が上がっても(物に満たされているため)旺盛な消費には繋がらない」これが2020年代の世界かと思います。賃金上昇による多少のインフレ圧力があっても、旺盛な消費(供給不足)によるインフレは起きそうにありません。

おそらく世界の中央銀行は似たような見方をしており、インフレオーバーシュートを容認する方向へ向かうでしょう。 株価の上昇は勢いが弱まり、資金は行き場を探し始めるでしょう。おそらく長期的には金(ゴールド)であったり、欠点の ない実用性のある暗号通貨(仮に登場すれば)へ向かいそうです。

この辺が、米ドルと米株価ピークアウトの兆候です。FRBはハト派へ傾倒する事で、高い株価の維持を目指すでしょう。    

※当ブログの見解は、あくまでも管理人ZEROの個人的な見解です。最終的な投資判断は、必ずご自身で行って頂きますようお願い申し上げます。

Posted bydaytraderzero

(動画)ブレグジット国民投票から2年以上経過しても動くポンド相場!明日、武田がシャイアー買収決定。11日には英議会で運命の採決。

前日の材料と値動き、今後の投資戦略など。チャートを使って日々トレードと投資戦略を解説する動画「なんで動いた?昨日の相場」更新時間は毎営業日15~16時くらいを予定しています。

12/3の主な材料【経済指標と要人発言】
・米11月ISM製造業景況指数59.3(予想57.5、前回57.7)
・米10年債利回り2.970%、ドルインデックス96.97。
・NYダウ287ドル高(+1.13%)、ナスダック110ポイント高(+1.51%)

■FXポータルサイト・ザイFX!FXコラム「なんで動いた?昨日の相場」として提供中!    

※当ブログの見解は、あくまでも管理人ZEROの個人的な見解です。最終的な投資判断は、必ずご自身で行って頂きますようお願い申し上げます。

Posted bydaytraderzero

米11月ISM製造業景況指数59.3予想上回る。ドルは小幅下落。12/5武田シャイアー買収が大詰め。12/11英議会採決でEU離脱協議も大詰め。

20181204ポンド円日足チャート
週明けの株式市場は、米中貿易摩擦激化懸念の後退を受け上昇。NYダウ287ドル高(+1.13%)、ナスダック110ポイント高(+1.51%)でした。為替市場は小幅ドル安。経済指標は、米11月ISM製造業景況指数59.3(予想57.5、前回57.7)と強い結果。米国株が戻している事もあり、12月利上げ実施の可能性が高まりました。

米ダラス地区連銀カプラン総裁の発言からも、世界経済の成長エンジンが無くなってきているのは明らか。力強い経済成長が見込めないという前提なら、インフレのオーバーシュートを容認しても良さそうだという結論に行き着くと思われます。やはり来年以降の利上げペースは、緩やかになる可能性が高いと考えられます。

明日、12/5は武田薬品によるシャイアー買収が大詰めを迎えます。臨時株主総会を開いて、買収が決まる見通し。ポンド円がこれに反応するか注目しています。12/11は英議会採決でEU離脱協議も大詰め。この採決結果には、ポンド相場が大きく反応しそうです。その他、12/7米11月雇用統計にも注目。    

※当ブログの見解は、あくまでも管理人ZEROの個人的な見解です。最終的な投資判断は、必ずご自身で行って頂きますようお願い申し上げます。

Posted bydaytraderzero

(動画)関税保留の円安+株高どこまで続く?今晩24:00米ISM製造業景況指数の発表あり。年内は12/11英議会の採決、12/18-19FOMC注目。

前日の材料と値動き、今後の投資戦略など。チャートを使って日々トレードと投資戦略を解説する動画「なんで動いた?昨日の相場」更新時間は毎営業日15~16時くらいを予定しています。

11/30の主な材料【経済指標と要人発言】
・米中首脳会談、関税10%→25%への引き上げを保留。
・米10年債利回り2.990%、ドルインデックス97.23。
・NYダウ199ドル高(+0.79%)、ナスダック57ポイント高(+0.79%)

■FXポータルサイト・ザイFX!FXコラム「なんで動いた?昨日の相場」として提供中!    

※当ブログの見解は、あくまでも管理人ZEROの個人的な見解です。最終的な投資判断は、必ずご自身で行って頂きますようお願い申し上げます。

Posted bydaytraderzero

米中首脳会談、制裁関税の引き上げ90日間保留へ!週明けはリスクオン窓開け円安スタート。米長期金利3%割れ、ドルロングも溜まっている。

20181203豪ドル円日足チャート
アルゼンチン・ブエノスアイレスG20では、首脳宣言で「保護主義と闘う」の文言が削除されました。米中首脳会談では、来年1月に予定されていた、2,000億ドル相当の輸入品に対する制裁関税10%→25%への引き上げが保留となりました。これを受け、週明け時間外の為替市場はリスクオン、窓開け円安スタートとなっています。

米中首脳会談を通過した事で、年内残る大きなイベントは、12/11英議会の採決、12/18-19FOMCの2つになりました。今週は米重要指標を確認しつつ、来週に迫る英議会の採決に絡んだ要人発言にも関心が集まりそうです。仮に否決となった場合には、ポンド売りでの反応が大きくなりそうです。

12/18-19FOMCはハト派傾倒への期待が高まるなか、中立スタンスを示してくると予想しています。今後は経済統計次第というスタンスを示すでしょう。押し目買いをしていた豪ドル米ドルを半分利食いました。ポジションや投資戦略はメルマガにて、ほぼリアルタイム配信しています。    

※当ブログの見解は、あくまでも管理人ZEROの個人的な見解です。最終的な投資判断は、必ずご自身で行って頂きますようお願い申し上げます。

Posted bydaytraderzero