5日のドル円相場は、今年初めてとなる日足チャート雲の上限(103.15)を上抜けてクローズしました。ここからレンジを一段切り上げて、また方向感が無くなると見ています。2016年は差益狙いのトレーダーはほとんど負けており、ヘッジファンド勢も散々な成績のようです。こういったプロやプロに近い個人トレーダーなどは、下げ相場やトレンド相場に強い傾向があります。売りでも買いでも勝てる事から一見「万能」に見えるのですが、方向感のない相場には滅法弱いです。損切りをしない初心者と長期投資の機関投資家は、方向感のない相場や上昇相場に滅法強いです。一方で、彼らは下げ相場に入ると、損失回避のすべがほとんどありません。今年ブレグジット以降の相場は、初心者と長期投資の機関投資家に有利な値動きだったと言えます。この時期は様子見を決め込んで正解でした。今後もドル円と日経平均はレンジを一段切り上げて、方向感のない相場に入って行くでしょう。差益狙いのプロやプロに近い個人トレーダーは消極的に売買するか、思い切って逆張りに徹するべきです。
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