8日に発表された米2月ADP全国雇用者数は29.8万人増（予想18.7万人増）とポジティブサプライズとなりました。週末に発表される米2月雇用統計も大幅に上振れするとの思惑を呼んでいます。FRBもある程度強気な雇用指標のシグナルを知っている上でのタカ派発言だったのかもしれません。原油価格は急落し、NYダウは69ドル安でクローズ。小幅続落しています。指標のサプライズを受けた「ドルじり高」以外には大きな動きはありません。今晩はECB金融政策後のドラギECB総裁会見に注目が集まっています。仏大統領選を通過するまでは、テーパリングの議論をしないと見られており、万一この話があればサプライズとなります。このタイミングで波乱を起こすメリットはないことから可能性は低いでしょう。ドラギECB総裁会見→米2月雇用統計とイベントをこなし、来週以降の米予算教書を待つことになります。トランプノミクスは「なかなか具体策が出ず、通商交渉も始まらない」という印象です。※最終的な投資判断は、必ずご自身で行っていただきますようお願い申し上げます。    

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