◇8日に発表された中国貿易統計では、輸出入が大幅減となりリスク回避で反応しています。WTI原油も36.50ドルへ大幅反落、ダウ109ドル安となっています。英中銀カーニー総裁は議会でEU離脱に警告を発しています。この「離脱なら誰もが損をする」という一見あり得なさそうな決断が、金融市場の歴史上稀に起きています。かのリーマンショックもそうでした。どちらも政治的なネタであり、世論が政治を動かした瞬間という事になります。金融市場の関係者は常に「確実に損とわかっている選択肢は選ばない」と信じたい衝動に駆られています。ところが過去の歴史を見れば、政治は時としてお互いが損になる選択をしている事に気付きます。万に一つ英国がEUを離脱となれば、その不透明感から世界中の株価は暴落し、為替も円高となるでしょう。英国でも大量の失業者が出るかもしれません。にも関わらず国民投票が実施されるのです。これは大変な事になるという選択肢を支持する理由と支持する人々がかなりいるという証左でしょう。投資家として大切なのは世論調査が出そろって来るまで決めつけない事です。
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