◆16日のドル円相場は東京時間に黒田総裁発言を受け小幅に買われる場面がありました。「名目ベースで円安を望んでいないとは言っていない」「円安にならないと言ったわけではない」と発言し、先日の円安牽制発言を完全に否定しています。これは上手くコントロールされてしまったと考えるべきでしょう。ドル円は122円のレンジ上限を突破し、2007年高値124.14も突破。短期筋が買う気満々のなか実際のところは早過ぎる円安に対して牽制する発言だったと見るべきです。外交上の何かがあった可能性もありますが、買い手が溢れているドル円相場はただちに極端な円高になる可能性はほとんど無いことがわかっているはずです。その上で少し上がって横ばい→また少し上がって横ばいを理想としている日銀が上手くコントロールしてきたと言えるでしょう。わざわざ「実質実効為替レート」を持ち出して「ここからさらに円安はありそうにない」と言って牽制。質問が殺到すると「金融政策には無関係」「名目で円安にならないと言ったわけではない」と準備万端の否定回答、結果的にドル円は123円台でピッタリ横ばいになっています。本日はFOMC声明、金利見通し、議長会見に注目が集まっておりイベントまでは様子見となりそうです。
※当ブログの見解は、あくまでも管理人ZEROの個人的な見解です。最終的な投資判断は、必ずご自身で行って頂きますようお願い申し上げます。