【G7野田財務相】「長期にわたって大規模介入しない」は、トレーダーには「介入で上昇したところは売ってください」というメッセージに聞こえてしまう。

2010年10月09日23:12
こんばんは。今週末の話題はG7での為替問題に注目が集まっています。野田財務相は「長期にわたって大規模介入しない」ことを約束し、各国の理解を得たようです。つまり「介入で上昇したところは売れば勝てますよ」とのメッセージ。なんせトレンド転換が起きない限り「水準を切り上げて行くような介入はしない」と宣言しているのですから。対して今回の為替問題の主役である中国は「(人民元切り上げのペースが遅いというが、人民元が急上昇し)ウチがこけたら困るのはアンタらだよ」との強気姿勢は変わらず。極端な話、中国は「世界経済のために自分たちに有利な為替政策を実行してあげている」くらいのスタンスと言って良いでしょう。米国も中国を批判しながら自分たちは強烈なドル安シフトで日・欧は破たん寸前。破綻寸前の日本が介入すれば「いかがなものか」と平気で言ってくる。これが(軍事力や資源、基軸通貨など)持つ者も持たざる者の差か。

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