おはようございます、昨日の日経平均は13,017.20 -189.91 -1.44% と下落、NYダウも12,182.10 -64.87 -0.53% と下落しました。クロス円相場はドル円とオセアニアが横ばいでその他欧州通貨と高金利は下落しています。ランドは相変わらずの下げとなっています。下落中のランド円ですが、下値の目処がなく10円でも止まるのか不透明です、ここはレバレッジを限りなく1倍に近づけて守りに入ります。NZドルはレバレッジ3倍でロスカットラインを56.60円のまま、トルコリラは下落が始まりましたのでこちらも証拠金を積んでレバレッジを2倍以下まで下げていきます。
金融市場全体の動向ですが、今後もリスク回避の動きが長期的に継続する流れと考えています。ロングもショートもポジション解消の動きとなっていくと思います。そのためドル円はショートが溜まっていたので下げなくなっていますし、株価は世界的に下落が続くと考えています。投資家にとっては真冬の時代が到来しました、G7会合や景気対策、利下げではこの大きな流れは変えられないと予想します。
とはいっても株も為替も0円まで無限に下落することはありませんので、下値の目処とどうなったら下げ止まるのかを予想しておきたいと思います。まず世界最弱の株式市場である日経平均ですが、以前から「9,000円を大底」と予想しています。理由は単純で「07年高値の半分だから」です。昨年18,300円をつけた日経平均はわずか1年と経たずに5,000円以上下落しています。それでも本邦政府&日銀は景気刺激策や利下げの意思は示さず「何もしない」「他人事」を決め込んでいますので、日経平均が反発するとすれば「自力反発」しかありません。
この自力反発が起きる前提は「いくらなんでも…」というレベルまで下落する以外にありません。その「いくらなんでも…というレベル」が9,000円(昨年の半分)と予想しています。トヨタの時価総額30兆が1年で15兆になるということです。日経平均は下げ止まっても上昇する力はなく「1万円をうろうろ」と予想しておきます。今日本では「原油高」「原材料高による値上」「賃金の下落」「増税」「年金不安」と家計にとって良い話題がありません。これらの社会問題が今年中に変化するとは思えず、ましてや「少子化」などは数年~数十年でも変わりません。つまり日本の時代は終わったのです。数年後世界中がインフレ懸念から利上げに政策転換する中、また日本は置いていかれ、前回の轍を踏まないことだけを理由に「にわか利上げ」が行われ、すぐに日経平均が失速→また利下げの繰り返しで当分日本の政策金利は3.0%を上回ることはないと予想しています。
最後にG7についてコメントしておきます。今回のG7は「ただ集まるだけ」の様相が強まっています。当然世界景気後退を止めるネタが出るわけもなく、ましてや議長国日本が「バブル崩壊の教訓を話し参考にして欲しい」と言っているが、ダボスでもそのネタは相手にされなかったことをもう忘れたのだろうか?それもそのはず、いくら日本の代表が「我々はいかにしてバブル崩壊から立ち直ったか」を熱弁しても、今現在「世界で一番株が下げていて、何の対策も打てない国」「一人負け日本」が何を言っても「立ち直っていないじゃないか?」と言われてしまう。ダボス会議での世界中の一致した見識は「日本と一緒にしないでくれ」であったことを忘れては恥の上塗りでしかない。「景気が良いとは=自国の国民が豊かであること」だと考えています、「原油高」「原材料高による値上」「賃金の下落」「増税」「年金不安」しか話題のない国がバブルを乗り切った教訓を世界に説くのというのだから、相手にされないのも自然な反応、これもまた話題のジャパンパッシングか。
※当ブログの見解は、あくまでも管理人ZEROの個人的な見解です。最終的な投資判断は、必ずご自身で行って頂きますようお願い申し上げます。