2011年04月24日15:55
こんばんは。金融市場は4月も最終週となりました。「欧州諸国債務懸念」が永遠と改善が見えぬなか、ユーロドル相場は終わってみれば5カ月連続陽線でクローズしそうになっています。ユーロ圏では3月に向けインフレ懸念が台頭、ECB関係者やユーロ圏財務相らが相次いで「インフレ懸念」「利上げ」に言及。3月ECB金融政策後のトリシェ総裁会見では「4月利上げ宣言」をし、予定通り利上げとなっています。ユーロ圏では直近でも「ギリシャ債務再編懸念」が話題になるものの、ユーロドル相場は結局上昇しています。対して米国ではインフレ懸念がすら台頭せず、バーナンキFRB議長は徹底してハト派を貫き「慎重すぎるほど慎重」というイメージ。利上げサイクル入りは否定しているものの既に利上げに踏み切っているECBとようやく緩和策からの出口を模索、利上げは遠いFRBとの金政策スタンスの差が欧州諸国債務懸念を上回ってきたと考えて良さそうです。また別の視点から見ればアジア・中東などのソブリンネームと呼ばれるビックプレイヤーが単純に「ただユーロを買う必要があった」のかもしれません。そのため「欧州諸国債務懸念で下落してくるとどーんと買いが入る」を繰り返した5カ月だったのかもしれません。
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