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おはようございます。20日のNY市場は21:30に8/16までの米新規失業保険申請件数が発表され、2週連続の悪化となり57.6万件へ。ドル円は93.85まで売られるものの30銭以内の小幅な下げ。23:00には昨日注目していた米8月フィラデルフィア連銀景況指数と米7月景気先行指数が発表され、8月フィラデルフィア連銀景況指数は4.2(予想-2.0)と大幅に改善。米7月景気先行指数は+0.6(予想+0.7)で若干悪い数字となりました。フィラデルフィア連銀景況指数の改善を受けてドル円・クロス円は一時買われ94.42まで値を上げましたが、上も限定的となり、結局「持ち合い」となっています。
フィリー指数に関しては、先日のNY連銀製造業景況指数などのサプライズ改善もあり、バイアスは完全に上でサプライズ度はほとんどなし、それでも直前の記事で書いていたとおり「プラス」になった場合の反応がどの程度かを見ていましたが、限定的でした。やはり株式市場が踊り場入りしていることと、為替市場ではドル相場がやや表面化している環境で、マーケット参加者はドル円・クロス円を「いじりにくい」雰囲気が漂っています。
デイトレでは、フィリー指数直後に一応94.25ロングで入ってみましたが、上昇は94.42までとなり、15pips程度しか含み益にならなかった状態で利益確定もできず、同値で撤退しています±0円でした。一時的でも94円台後半まで上げて欲しかったですね。今週の時間足チャートを掲載しましたが、月曜94円台から始まり、やや弱含んでいるものの、久しぶりに値幅の出ない横ばい状態となっています。木曜までは目立ったエントリーチャンスや、強いトレンドもなく「相場との我慢比べ」になっています。今週ここまでは+159,000円となっています。
本日はNY時間に米7月中古住宅販売件数の発表がありますが、全体的には材料難でガイトナー長官ら米当局の動きなどが無理やり材料視されるかもしれないという程度で、決定的な材料に欠きそうです。話題の上海も踊り場で「行ったり来たり」と予想しています。現在の株式市場は世界的に「リーマンショック後売りすぎてしまった分の買い戻し→買い戻しすぎた分の調整→現在の踊り場」となっていると思います。
次の段階に入るのを待つ展開ですね、他ではサブプライムショックが表面化した2007年8月16~17日のBNPパリバショック、2008年9月15日のリーマンブラザーズ破たんから1周年が近づいたことで、なぜか投資家は8~9月に警戒感が強まるものです。このあたりが「株式市場は夏場は弱い」と以前予想していた要因ですが、日経も1万円より上でずっとやっていますので「思ったよりは強い」という感じです。ボーナス資金の流入が終わったことも需給的には要因かもしれませんね。これを通過したあと、来年の回復期待などで年末にかけて緩やかに上昇するかもしれません。
※当ブログの見解は、あくまでも管理人ZEROの個人的な見解です。最終的な投資判断は、必ずご自身で行って頂きますようお願い申し上げます。