◇売り叩かれていた新興国は「今が買い場」との報道が目立ってきました。原油価格がダブルボトムをつけ反転上昇している事や、WTIで20ドル台に入った時の産油国側の対応から見て大きく下げるリスクは無くなった。ドル高は終わりなので新興国は買いとの根拠が目立っています。本当にそうでしょうか?低金利でみんな運用難なのは理解できますが、破綻しそうな国へ破綻しそうなタイミングで投資するというのは実に大胆な戦略です。個人的にはBRICsで言えば、BRICsブームで資金が流入しバブルを形成している最中。これが買い場だったと思います。すでにバブルは弾けたが破綻していないというタイミングはハイリスク・ハイリターンでしかありません。ヘッジファンド側が勝つかもしれませんが、とても危険な賭けです。為替でも対ドルのレアルやルーブルやペソを見てしまうと買いたくなる(歴史的チャンスに見える)のは頷けますが、危険過ぎる賭けは厳禁でしょう。新興国が連鎖的に破綻すれば決済さえも覚束ない市場です。個人投資家こそドル、円、ユーロ、ポンド、豪ドルまでの(流動性の高い)組み合わせでしっかり稼ぐべきです。おそらく欧州債務危機で旨みを得た投資家がまた2匹目のドジョウという事でしょうが、一部の破たん状態に引きずられた破綻しない欧州大国の債権と今回の賭けとは全然「質」が違うので気を付けましょう。
※当ブログの見解は、あくまでも管理人ZEROの個人的な見解です。最終的な投資判断は、必ずご自身で行って頂きますようお願い申し上げます。