9:16
おはようございます。2日に発表された米9月雇用統計は、9月失業率が9.8%(予想9.8%、前回9.7%)、9月非農業部門雇用者数が-26.3万人(予想-17.5万人、前回-21.6万人)となりました。注目が集まっていた非農業部門雇用者数が予想を下回ったことで「悪い結果」には変わりありませんが、水曜日に発表されていた9月ADP全国雇用者数が-25.4万人であったため「大方の予想通り」となりました。これを受けたマーケットの反応ですが、ドル円は89.40レベルから88.60まで下落、ユーロドルは一時ドル買いも長期金利低下の影響かドル売りへ。この値動きは今年の春先から一番よく見られた「定番パターン」となりました。当日の記事では「早めに終了する予定」と書いておりましたが、ここ数カ月間、ほぼ大口のマーケット参加者と同調できていると思えますので自分が考えていたことを書いておきます。
相場と同調できていると申し上げてもよいかもしれませんね。通常は自分の「独りよがりの読み」に頼っては危険ですが、ほぼ同調できてくると「自分が考えること=参加者の総意」になりやすくなるので多少有利かと思います。それでも客観重視=チャート重視であることは変わりませんが、昨日考えていたことを書いておきます。まず、非農業部門雇用者数が-26.3万人は完全に想定どおりの結果でサプライズ感はなし、これも事前の記事通り-30万人台もしくはプラスはサプライズ。「トレーダーのバイアスはやや下方向」と直前の記事で書いていた通りです。次は週初の88.23ですが、ここで猛烈に藤井財務相と財務省関係者などから「口先介入」が飛び出しています。もし昨日88円前半などでクローズしてしまうと、1周して月曜に何が行われるかは自明。
当然88円台を新規で売っていくのはまだ厳しい環境です。週末にはG7も開催されますので早めにクローズしたいという思いは強いはずです。私も欲張らずに早目に利確→終了。NYダウは木曜日に203ドルの下げ、環境は悪いもののここからもう100ドル続落するほど最悪であったり、パニック的な状態ではないですから本当に「限定的」と考えるのが自然かと思います。長期金利もしかり。こういった環境下で1時間半の下落(21:30~23:00)だったと良く覚えておくことが必要かと思います。勝率にこだわらない場合は単純に「チャートのみ」というのも良いと思います。
最後にトレードのテクニック的なところですが、89.40→88.60→89.40まで行って来いになったさい、ショート逃げ遅れのストップを巻き込んだから、勢いがあるからといって「ドテンロング」はなしかと思います。これはあくまでも「ショート逃げ遅れのストップ踏み上げ」だからです。逆にドテンが決まり易いのは「下だと思ったら上だった場合」です。この違いがわかりますでしょうか?今回は「下だと思ったら=ダマシ」ではなく「実際に下だった」のです。1時間半の下落トレンドの後、上記理由から逃げ遅れショートの踏み上げが起きているだけですので、ここでのドテンロングは1000回やった場合の優位性は「非常に低い」です。
※当ブログの見解は、あくまでも管理人ZEROの個人的な見解です。最終的な投資判断は、必ずご自身で行って頂きますようお願い申し上げます。