24日のロンドン時間午前中は、独仏ギリシャの首脳会談が話題になっています。サマラス首相は歳出削減などの融資条件達成に向けた時間的猶予延長を申し入れるため今週独仏首脳と会談を行いましたが、予想どおり完全に突っぱねられた格好になっています。独メルケル首相は「ギリシャがユーロ圏に留まる事が目標だ」と述べたものの真意は「これ以上資金も出さないし時間的猶予もなし、先に決めた目標を達成して残留せよ」というもの。これに対しサマラス首相は「我々はこれ以上資金を出せとは言わない、ただ時間が欲しいと言っているだけ」と述べたものの、10月半ばには資金がショートする見通しで追加融資の条件を満たせなければ「明日のご飯代もない」のだから結局は追加融資を要求するのが見えています。この問題はトロイカ調査団がギリシャの目標達成度合いをどう判断するかにかかっており、10月までは変化無さそうです。
一方スペインは予想どおり「全面支援要請」に難色を示しており、9/6のECB金融政策発表時に国債買い取り策が発動するイメージを持っている投資家を失望させるかもしれません。ドラギ総裁が「ユーロ圏防衛のために何でもする」と発言する前にスペインに全面支援の要請を迫ったほうが上手く行ったと思います。なまじ発言で10年債利回りが大幅低下してしまったので肝心のスペインが要請に難色を示しています。相場の催促がまた先に来るかもしれません。一方QE3温存してある米国は直近の経済指標も良く欧州が落ち着いていれば世界経済をけん引できるかもしれません。今週期待で買いすぎた分が下げていますが、来週はイベント待ちで落ち着いた相場になりそうです。
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