1日のNYダウは303ドル大幅高となりました。2月9日から急上昇が始まり、1か月も経たずに1,100ドル上昇しました。相場環境に沿った水準で推移する為替市場や債券市場、バブル化する米株式市場が大きく乖離しています。いずれは株価のほうが修正されそうです。報道では株価が上昇したため、トランプ施政方針演説「大人しい→安心感」で上昇したとされています。仮に株価が下がった場合には、具体策を待ち切れず失望売りという解説になります。これは株価がどちらに動いても、一般向けに後解説されるものです。実際には態度が大人しいから株価が上昇したわけではありません。もともと「上昇する力(買い余力)があった」ということです。米2月ISM製造業景況指数57.7ポイントと極めて強い結果。3月利上げ観測が高まっており、しばらくドルも米長期金利も上値トライとなりそうです。次は約2週間後となる米予算教書(暫定版)、3月14-15日FOMCに注目しておきます。過熱する株価を考えると、インフレ関連指標が多少弱くても利上げに踏み切る可能性があります。金融市場は3月半ばがまた山場になりそうです。ドルインデックスは101.78まで上昇。今後もじりじり上値トライとなりそうな環境になっており、過度なドル高は困るトランプ政権とFRBの対応にも注目しています。
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