2011年07月09日13:36
こんにちは。8日に発表された米6月雇用統計はネガティブサプライズとなりました。前日に発表された米6月ADP全国雇用者数が15.7万人増と堅調だったことからバイアスは完全に上方向、ドル円は発表直前には81円台半ばまで買われていました。ところが結果は非農業部門雇用者数1.8万人増とネガティブサプライズ、失業率も9.2%に悪化したことから「ドル売り」で反応しています。ADPリポートは今年2度目の罪作り。ドル円は発表直後に急落も第一波で80.70-75まで下げているにも関わらず下押しは80.50までと予想どおり第二波以降が弱い展開。80円台の前半までは下押しあっても良い場面かと思います。おそらく短期売買をするトレーダーのドル円離れが進んだ結果の値動きかと思います。FX業者内部の方に聞いてみるとどこへいってもドル円の取引高が減って、ユーロドルが増えていると言っています。トレードでは発表直後に急落したドル円で最初のほうの戻り80.91、80.92をショートで入りましたが、あまり第二波以降の勢いが無いため利益確定しています。その後は明細は長いですが、直前の地合いがもの凄く悪かったユーロの戻り売りをひたすら繰り返し+48万でした。
ユーロ円ショートも114円台まで何度も下落する場面がありましたので、損切りせず持っていれば良かったですね。ユーロドルはポンドドルでのドル売りに一時持っていかれそうな場面もありましたが、1.4350を抜けられてもそれまでの利益から20万くらいのリスクだったため我慢しました。下げ始めてからは1.42台前半と雇用統計までの安値1.4205めがけて急落となりました。ユーロの下げは色々要因があるものの、7日の会見でトリシェECB総裁は「ギリシャ救済とインフレ撃退」に関して矛盾したことを発言していますので、一夜明けて「流動性を供給しながらの引き締め」に投資家は相当疑問を抱いているのではないでしょうか?8日欧州時間のニュースでは「2正面作戦」とか「綱渡り状態」との表現で報道がでていましたので、実際に疑心暗鬼になっていると考えて良さそうです。トレーダーは経済学者ではありませんが素人でもおかしな事をやっているのがハッキリわかります。簡単に言えばどうにもならない金融政策舵取り上最悪の状態(スタグフレーション)に対して、開き直って都合のよいことばかり言っている状態、ECBはずるい。
※当ブログの見解は、あくまでも管理人ZEROの個人的な見解です。最終的な投資判断は、必ずご自身で行って頂きますようお願い申し上げます。