※この記事はFX投資歴3年以上の上級者以上向けに作成しています。
ZERO流デイトレテクニックでは、ロスカットルールは「4つのトレードスタイル」別にそれぞれベストと思われるルールがあります。今後トレーリングストップを極めていくために多少のルール変更は実行する可能性もありますが、現時点で採用しているストップロスコントロールを解説しておきます。
【ZERO流デイトレード(ブレイクアウト)順張り】でのロスカットルール
わかりやすい事例として掲載したのは2008.11.12の5分足チャートです。トレードスタイルは【ZERO流デイトレード(ブレイクアウト)順張り】になります。まず、しばらく切れていなかった97.0が強いサポートライン、これを完全に割り込んだ足22:50-55(注:チャート上の表示は23:50-55になっています)でショートエントリーすると思います。この時点でのロスカット設定方法ですが、ZERO流デイトレードの場合は「設定しません」、ブレイクアウトから順張りでエントリーした場合「最低15分~30分」は待ちます。5分足で言えばブレイクアウトの22:50-55を除いて3本は「余程の事」がない限りロスカットせず必ず待ちます。では「余程の事」が起きた場合ですが、たとえば「何か大きな買いオーダーが置いてあった」「突然良いニュースがでて急反発した」「ブレイクアウトではなかった(騙し)」場合の対処ですが、チャートを拡大していただいてオレンジの枠で囲ってある足をご覧ください。サポートライン割れで順張りエントリーする基本的な根拠は「下値(サポートライン)が揃っていて、上値が切り下がってくる」ことが理想的です。順張りショートでブレイクアウトの狙うのであれば、このオレンジ枠の足(直近高値97.30-35)を上抜けていくのはかなり疑問です。97.40→97.50と上昇した場合はレンジを外れていないことになります。ということで順張りエントリー直後にはロスカットを設定しませんが、このオレンジ枠の足(直近高値97.30-35)を目安に見ています。
いくつかシュミレーションしておきます
シュミレーション①22:50-55で完全にサポート割れ→ショートでエントリー→次の5分足が「陽線」だった場合、当然上で説明した「余程の事」がない限りは陽線になった5分足が終わるのを待ちます→97.05まで戻ってしまった場合(これが皆さんが迷われる展開だと思います)、ZERO流では当然「放置」します、例えばブレイクアウトの5分足のすぐあとの5分足が97.35を超えるほどの急上昇であればロスカットしますが、ほとんどそうはなりません、一応97.35を見ておくという程度です。サポートブレイク後2本目の5分足が陰線になった場合、元のレンジに戻った場合に一番多く見られるパーターンかと思いますが、これはチャンスです。そのまま3本目の5分足を待ち陰線であれば「ストップロスを97.05-10に設定」します。ブレイクから20分以降つまり「ブレイク→陽線→陰線」のあとの足でブレイク直後の戻り高値を超えるのであればロスカットでいいですね、この場合のリスクは5~10pipsですし、勝てば30~50pips勝てるでしょうから勝率は3割でも充分トータルで勝てます。
シュミレーション②では5分足が「ブレイク→陽線→陽線」ときた場合を解説します、この場合も「余程の事」で「ブレイク→陽線(97.35)超え」と1本目の足で急反発しない限りは「放置」します、順張りでのエントリーは最低15分は様子をみるのがZERO流のルールですので。では陽線が2つ並んだ場合ですがここで直近高値97.35を意識します、2本陽線が出た時に97.35を超えているのか?超えてなければもちろん待ちます→「ブレイク→陽線→陽線→陰線」と3本目が売りに押され陰線だったと仮定します、2度陽線が続いた戻り高値を見てください→シュミレーション②ではまだこの時点で97.35を超えていませんので、97.35以下に戻り高値ができているハズです→そのレートが例えば97.15だった場合→97.20にロスカットを設定してください、リスクは20銭で勝てば30~50銭です。ロスカットを97.20に設定した後は20銭負けるか、下落して利益確定かのどちらかになります。
シュミレーション③では5分足が「ブレイク→陽線→陽線」ときて97.35を超えてきた場合、これは念のため即ロスカットしていいと思います。レンジブレイクに失敗した可能性が高くなりリスクも高まりますので。
シュミレーション④現実にはサポートブレイク後に97.0を上回ることはありませんでしたので、トレーリングストップを駆使して利を伸ばせば良かったトレードです。
※【ZERO流デイトレード(ブレイクアウト)順張り】でのロスカットルールで重要なことは「何銭負けたらロスカット」とか「チャートでブレイク直前高値」にロスカットを単純に設定するのではなく「時間軸」に重点を置いているところが肝です。
次回は【ZERO流デイトレード(レンジディール)逆張り】でのロスカットルールを解説します。
※当ブログの見解は、あくまでも管理人ZEROの個人的な見解です。最終的な投資判断は、必ずご自身で行って頂きますようお願い申し上げます。