2010年10月02日16:28
こんにちは。介入以降のドル円相場ですが、とうとう次の大規模介入がでないまま83円割れ目前まで下落しています。これに対しロイターのインタビューに武藤前日銀副総裁がこたえています。「インタビュー：日銀は量的緩和に工夫の余地＝武藤大和総研理事長」またビデオでも1日「為替の安定を実現するために行動することが必要」で見解を述べています。ドル円相場に関してはドル安圧力が強く、市場規模も大きいためトレンドを変えることはできそうにないものの、その後介入しないのだから当然円高になっていくしかないはずで心配ですね。いずれにしても9月15日にはあれだけ威勢よく介入を始めたことや「下落してくればまた介入する」としか受け取れない発言を繰り返したため、ドル円など買う予定がなかった個人投資家も安くなったところで買っている方が相当いるはずです。そのストップロスがつけば、政府の介入が肩すかしに終わると中途半端に介入したことがさらなる円高を招きそうです。来週以降もドル円相場は介入への思惑で動く相場、実際に大規模介入が入ったり、米雇用統計など以外はドル円には手を出さないのが賢明かと思います。政府には介入効果を最大にしたいのは理解できますが、こんなに中途半端な政策で個人投資家を騙すような発言はいかがなものか？15日の当局者発言を聞くと普通の神経なら押し目買いしたくなるのでは？「発言したこと」「約束したこと」は守らなければならない立場だとまともな神経なら思うのですが…政権が代わっても「政治ごっこ」は変わらずか。82円や80円割れで再度介入してももう9月の高値を超えられないと見ています。
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