◇21日の欧米市場では、ドラギ発言と原油価格の2つの材料のみで相場が動いています。米企業決算は事前予想が最低であり、実際の決算はその予想とあまり変わらないという結果に失望感が広がっています。そもそも中国景気が減速する中、ROE競争でつり上げただけの株価ですから、価格が高くなれば不安になるのも無理ありません。国内では所謂「日銀トレード」が始まっており、日経平均は堅調、債券市場は荒れているようです。日銀はここで何もしないと、金融政策の限界を見透かされる事になり、一気に売り仕掛けに遭う可能性が高まります。それでもGWを明ければ、伊勢志摩サミットへ向け政府サイドの政策期待が高まることから、5月末まで売られ続けることは無いでしょう。あくまでも一時的ですが、ドル円100円方向へ極端に突っ込む可能性が残ります。「主な意見」などを読んでいると、日銀内部でも「追加緩和を実施すれば、余計に売り込まれるのではないか。」という議論はありそうです。いよいよ来週に迫った日銀会合の判断で、翌日以降の相場はまったく景色が変わります。注目しましょう。
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