21日の金融市場は閑散相場となりました。海外勢のクリスマス休暇を控えて積極的な売買は見られず、米ドルも米国株も高止まりして年末を迎えそうです。10月4日にトレンド転換して以降のドル円は、ドル相場全体の中でも突出して強い動きとなりました。これには年央に向けて積み上げられた円高ヘッジ外しや、投機筋の円ロングポジション、買収の玉に年末ドル需要、海外勢の日本株買い、米国の利上げ加速、国内個人勢の値ごろ感から売って→損切りの繰り返しなど、多くの要因が重なったと見られます。時間が経つに連れ、これらの円安+ドル高要因は減ってくるわけですが、上の要因以外にも、国内機関投資家の外債シフトなども、影響が大きかったかもしれません。日銀は長期金利をコントロールする宣言をしている(イールドカーブ・コントロール)なか、米国を中心にインフレ圧力の高まり→金利上昇が見込まれる環境にあっては、外債が魅力的に映るでしょう。非常に大きな資金が動いたと見られる事からも、将来逆流してくる時も大きな動きになるでしょう。大きな流れがすぐに転換し逆流してくることはありませんが、将来のためにこういった環境だった事は、覚えておきたいですね。
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