ドル円日足チャート
日経平均日足チャート
今年のドル円と日経平均は、3月に年初来安値を付けました。過去10年以上「円高+株安」の相関関係が見られましたが、直近はドル円が年初来高値圏で日経平均は年初来安値圏と乖離しています。「リスク回避の円高」という圧力が弱まっています。これが単に年末ドル需要による一時的な逆相関であれば問題ありません。年末ドル需要が剥落してくる年明け以降も「リスク回避の円高」が起きない場合は要注意です。
リスク回避の円高が起きなくなった要因としては、❶年末ドル需要、❷貿易収支の悪化、❸異次元緩和の副作用、この辺りが考えられます。もしくはインフレの芽が出てきたのかもしれません。株高+円安でインフレへ向かっていくなら良い展開ですが、株安+円安ならスタグフレーション懸念が高まりそうです。最悪の場合、日本売り=トリプル安になるかもしれません。
日銀が無事に異次元緩和からの正常化(出口戦略)を完了するまで、注意深く観察しておきます。
※当ブログの見解は、あくまでも管理人ZEROの個人的な見解です。最終的な投資判断は、必ずご自身で行って頂きますようお願い申し上げます。