◆5日東京時間に注目を集めた「アベノミクス成長戦略第3弾」では、直前に期待が高まったGPIFによる運用方針変更などに言及がなく失望売りが広がっています。日本株の荒い動きが続いているなかで「アベノミクス新規参入個人投資家」のポジションが悪い方向に膨らむ結果となっていると考えられます。今年から投資を始めた国内の個人投資家を「アベノミクス新規参入個人投資家」という世代として見た時に、始めたきっかけが「アベノミクス」である以上は、「日本株→買い。ドル円→買い。豪ドル円→買い。」が主流のポジションなはずです。「アベノミクス」で始めたのに日本株を売っているとは思えません。くりっく365のデータから最近は1位ドル円、2位豪ドル円となっており、こちらも当然「円安に賭けたロングポジション」となっているのは明白です。日本株が高値をつけた5/23以降に豪ドル円相場は75日線を割り込んで来ました。何度も動画等で解説してきましたが、同じレベルに一目均衡表雲の下限もありチャート的にはこの日を境に「完全に崩れた」状態です。
経験豊富な個人投資家やプロであれば5/24以降は豪ドル円をしばらく新規では絶対に買いません。「売る」か「何もしない」かのどちらかです。対してアベノミクス世代は、日経平均株価が15,900円に駆け上がる過程で、「いち早く買わなければ買えなくなる」との恐怖感から下がってきたところは買いを増やしているはずです。高値から約3,000円も調整すれば相当ポジションの損益が悪くなってきていると想像できます。豪ドル円も同様ですから何も起きなければ下げ止まりそうなレベルに来ていますが、何か起きた時には、セリングクライマックスまで発展するリスクもありますので6月半ばあたりまで注意が必要と予想しています。ただし、ポジションがないのであれば暴落起きれば買い場と考えています。
※当ブログの見解は、あくまでも管理人ZEROの個人的な見解です。最終的な投資判断は、必ずご自身で行って頂きますようお願い申し上げます。