(出所:外為オンライン)
31日の米国株は上昇。S&P500種85ポイント高(+1.58%)、ナスダック総合451ポイント高(+2.64%)でした。為替市場は円高。
日銀は政策金利を0.25%へ引き上げました。植田総裁は「実質金利が非常に低い水準での少しの調整」と発言しています。
日銀が弱い個人消費を「底堅い」とし、追加利上げに踏み切った主因は、円安と為替介入だったと見ています。
植田総裁は実質金利が「深いマイナス」であることなど、実質金利の低さを強調していました。
本邦当局は過度な円安阻止へ向けて、今年だけで15.3兆円の円買い介入を実施しています。
海外の中銀やFRB・IMFからは、介入ではなく金融政策(利上げ)で対応すべきと見られています。
円買い介入は米国債売却を伴うことからも、介入ではなく利上げすべきという圧力はあるでしょう。
植田総裁が触れた「実質金利の深いマイナス」は、強力な金融緩和と円買い介入を同時に行っている状態。
これに対して利上げせざるを得ない環境になっていたと思われます。おそらく追加利上げは過度な円安阻止のためです。
パウエルFRB議長は「9月会合で利下げを議論できる」とし、9月利下げ開始を示唆しています。
ドル円は急落し、今年1/3以来となる日足200日線割れとなりました。
※当ブログの見解は、あくまでも管理人ZEROの個人的な見解です。最終的な投資判断は、必ずご自身で行って頂きますようお願い申し上げます。