1日に発表された米5月雇用統計は、非農業部門雇用者数22.3万人増(予想19.0万人)、失業率3.8%(予想3.9%)、平均時給+0.3%(予想+0.2%)と強い結果でした。今回の雇用統計では、発表前にトランプ大統領がツイッターで「雇用統計が楽しみだ」と前代未聞のツイート。どう考えても、悪い結果と知っていて「楽しみだ」という言葉は使いません。
市場も明らかに良い結果を示唆したと読み取り、このツイートに「ドル買い」で反応しました。実際に発表された米5月雇用統計も強い結果でしたが、事前にドル買いが進んでいたこともあり、反応は限定的になりました。投資家らも米経済の相対的な強さは認識しつつも、極端にドル買いに傾ける気は無いように見えます。
ドル円もユーロドルも、方向感が出ないかもしれません。ドル円はレンジ、ユーロドルは戻り売りがやや優勢かと思いますが、トレードはもう少し材料が揃うのを待ちたいところです。今週はオーストラリアとトルコが金融政策の発表を予定しています。主要通貨と米国株に関しては、投資家も決め打ちしづらい環境だと思います。
今月の為替市場では、6/12-13FOMCが最大の注目材料です。0.25%の利上げは織り込み済み。年内あと1回なのか2回なのかに注目が集まります。市場の期待は2回(年4回)に傾きつつありますが、個人的にはFRBのタカ派トーンは「年後半から弱まっていく」と予想しています。
※当ブログの見解は、あくまでも管理人ZEROの個人的な見解です。最終的な投資判断は、必ずご自身で行って頂きますようお願い申し上げます。