
29日はイタリア(Italexit)危機が加速してユーロが急落、リスク回避で円が買われました。再選挙がいつになるのか?これが短期的には相場に影響しそうです。マッタレッラ大統領は、元IMFのコッタレッリ氏を暫定首相に指名。来年初旬までに再選挙を行うよう指示。市場は「向こう半年はレームダック状態」と見ていましたが、ただちに解散→7/29(日)にも再選挙の可能性が出て来ました。
選挙をすれば(当人らは言わないが)EU離脱派が台頭する可能性があり、投資家心理を冷やす材料になるでしょう。既に大きく下がっているユーロですが、再選挙の日程がはっきりして来るまでは、安値圏で揉み合いとなりそうです。今イタリアで起きている危機は、昨年の仏大統領選で国民戦線ルペン候補が躍進したのと同じ事です。EUで旨味を得たドイツや、EU高官に対する憎悪が収まる事はないでしょう。
反グローバリスト・反エスタブリッシュ運動が選挙の度に盛り上がりそうです。それでも相場ですから、1年中ユーロが売られ続けるわけでもないでしょう。ユーロドルが下げ切ったところは、タイミングを見て買いたいところです。まずは再選挙の日程を確認します。今週もともと予定されていた米重要指標や6/12-13FOMC、イタリア(Italexit)危機に注目。3連休明けのNYダウは391ドル安(-1.58%)、ナスダックは37.26ポイント安(-0.50%)でした。
※当ブログの見解は、あくまでも管理人ZEROの個人的な見解です。最終的な投資判断は、必ずご自身で行って頂きますようお願い申し上げます。