8日はECB金融政策・ドラギ総裁会見と鉄鋼・アルミニウム関税の詳細に投資家の関心が集まりました。
ECBは「必要ならば債券購入プログラムの規模を拡大」の文言を削除、2018年9月末までとされている、月額300億ユーロの債券購入プログラムに関しては「必要なら延長する」としています。
これで今後経済データが順調に推移すれば、月額300億ユーロの債券購入プログラムを停止もしくは減額し、利上げへ向かっていくことになります。
ECBは3月会合から緩和縮小へ舵を切ったものの、今後はインフレ指標や経済データ次第となりそうです。
ECBのインフレ見通しは2018年1.4%、2019年1.4%、2020年1.7%となっており、3年後でも2.0%に達しません。実際のCPIも直近は強さが見られず、極めて緩やかな緩和解除となりそうです。2018年成長率見通しは2.3%→2.4%へ引き上げています。
ユーロドル相場は「必要ならば債券購入プログラムの規模を拡大」の削除を受けた買いから始まり、ドラギ総裁会見開始直後まで上昇しました。
1.2444まで上昇後は、買いが溜まり過ぎているのか、弱気なインフレ見通しを嫌気したのか、1.23付近まで大幅反落となりました。
ドル円はユーロドルの下落と、鉄鋼・アルミニウム関税が柔軟な内容になった事を受け、安心感から上昇しています。
※当ブログの見解は、あくまでも管理人ZEROの個人的な見解です。最終的な投資判断は、必ずご自身で行って頂きますようお願い申し上げます。