11日の欧米時間には、ECBクーレ専務理事が「ECBによる債券購入は選択肢」との発言でスペイン債務問題が一服、予想を大幅に上回ったアルコア決算に関心が移りNYダウは89ドル高で引けています。ドル円相場は80.56まで下落後81円台前半まで反発、この時間は81円割れで推移しています。ユーロ円は戻りが鈍かったものの豪ドル円は前日日足チャートで下抜けた雲の中に戻しており比較的強い動きでした。昨日1日をみていると安住財務相は引き続き27日の日銀追加緩和匂わす発言を繰り返しており、海外勢も27日は追加緩和ありそうと考える向きもあり緩和期待が市場では残っていました。トレードではユーロ円の戻り売りが良かったと思います。前日のNYダウは213ドル安値引け、ユーロ円も前日日足の足形が非常に弱い形になっていましたので、東京～ロンドン～NY午前中と買い戻しが続いた後、105円割れまで戻りを売られておりこれを取るのが一番手堅かったと思います。12日の日本株は「北朝鮮のロケット発射可能性」の初日で神経質な動き、20円程度しか上昇していません。NY市場では米企業決算でグーグルに注目が集まりそうです。日本の金融政策から米企業決算へ関心が移り、米国の税金の戻りなどで4月特有の需給の強さが戻ってほしいところですね。

   

※当ブログの見解は、あくまでも管理人ZEROの個人的な見解です。最終的な投資判断は、必ずご自身で行って頂きますようお願い申し上げます。

10日の欧米時間には、イタリア・スペイン国債暴落、NYダウ今年最大の下げ213ドル安となりリスク回避となりました。米3月雇用統計がネガティブサプライズになったものの、日米追加緩和期待が相場を支える展開となっていましたが、日銀は3月以上に緩和スタンスを後退させ「まさかの全会一致で見送り」を決定、これをきっかけに負の連鎖が始まっています。2月に日銀は物価目標を設定し、緩和策を強力に推進すると言ってきたものの本音はまったくやる気なしだったことが浮き彫りになりました。日銀のスタンスは「すでに超緩和状態」あとは「政治がやることしか無い」とみて良さそうです。昨日のTV東京に日銀審議員入りを却下された方がコメントをしていましたが、その内容から間違いなさそうです。現状の政府は政治的圧力でなんでも押しつけるだけで、上手く説明して協力してもらう能力がないようです。コミュニケーション能力が著しく欠如しているため「押しつけて反発」の繰り返し、大飯原発再稼働でやっているようなことを日銀に対してもやっていると考えるとわかりやすいかもしれません。昨日で完全にマーケットが壊れましたので、戻ったところは売られやすい展開になりそうです。一度全ポジションを閉じて今週は様子を見ます。    

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10日注目を集めた日銀金融政策決定会合では、朝方の日経電子版の報道通り「何もなし」となりました。会合の結果を受け失望「円高＋株安」で反応しています。発表直後には「いつもどおりの失望」で止まっていましたが、3月に追加緩和を主張した委員までもが今回据え置きにまわり「全会一致」でまさかの緩和スタンス後退となっています。市場では27日は本当に大丈夫なのか？と疑心暗鬼が広がっています。2月にはインフレターゲットらしきものを設定し、それが達成されるまで緩和策を推進とのことでした。ところが「3月には早速緩和見送り」「白川総裁の副作用発言（緩和に後ろ向き）」「マネタリーベースのサプライズマイナス」で日銀トリプルショックとなっていただけに今日の「全会一致」には驚きました。株式市場に冷や水を浴びせるにも限度があると思います。2月も「いやいや緩和」だったのか？意外と政府と上手く行って無いのかもしれませんね。今年は日本株も堅調だっただけに残念。一応、会見に注目したいと思います。    

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