今週も引き続き米国人牧師解放をめぐる米国とトルコの対立がテーマになりそうです。先週末はリラ安がユーロ安へ波及し、ユーロドルはレンジ下限1.15を下回りました。トルコ国債がデフォルトした場合、一定のエクスポージャーがあると見られている欧州銀行不安に繋がりそうです。
欧州銀はもともとマイナス金利で苦しんでおり、既にトルコだけの問題では済まなくなりつつあります。トルコリラは高インフレや大統領の利下げ姿勢が問題視されて来ましたが、直近対円で20円を割り込み底が抜けてしまった要因は、トランプ大統領の大規模制裁警告でした。
トランプ大統領は米国人牧師解放しなければ、トルコに大規模制裁を課すと警告。これに対しエルドアン大統領は強硬姿勢を貫きました。その後、鉄鋼・アルミニウム関税が2倍に引き上げられ、争いが激化しています。現在はトルコの経済政策よりも、米国との外交問題が中心になっています。
米国人牧師解放し、融和ムードが広がれば問題の半分は解決しますが、週末も対立が深まる言葉の応酬でした。投機IMMポジションは、ドル買いが進行しており、ユーロ以外の主要通貨はショートが膨らみつつあります。10月にはドル買いを解消すると見ており、今はドル買いの限界点を見極める時かと思います。
トランプ大統領は11月中間選挙前までに、米国人牧師解放やイラン情勢で何らかの成果を出したいはずです。米中間選挙を通過すれば、リスク回避の流れも変化しそうです。
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