13日はFOMC結果が発表されました。FF金利は市場予想通り0.25%引き上げ1.75-2.00%へ。金利見通し(ドット・チャート)も市場予想通り上方修正され、年内あと2回の利上げ示唆となりました。今年末のFF金利は2.25-2.50%になる見込みで、2019年中には3%に達しそうです。
FRBはおそらく3%程度を「中立的な水準」と考えているのではないでしょうか。中立的な水準に達した後は、その都度インフレや経済環境を確認しつつ、舵取りをしていくと思われます。利上げ一辺倒という段階ではなくなるでしょう。2018年までが「下げ過ぎた金利の正常化段階だった」ことになります。
その他、パウエルFRB議長は来年1月から「毎回の会合で会見を開く」ことを発表しました。現行制度では3、6、9、12月の「議長会見がある会合で政策変更が行われる」という印象が根強いためだと思われます。毎回の会合で会見に変更すれば、市場の思惑に制約を受けず、金融政策変更の自由度が上がりそうです。
ドル円はタカ派FOMCを受け、一旦ドル買いで反応したものの、すぐに反落してクローズしました。5/20高値111.39から5/28安値108.11までの、極めて狭いレンジ内での動きに終始しています。50銭の差益を取るのも難しいレベルの狭い値幅です。
今晩は20:45ECB金融政策発表、21:30〜ドラギECB総裁会見に注目が集まっています。ポイントは債券購入プログラム終了時期に関する議論で、6月会合で何か具体的なスケジュールが示唆されるのか?それとも今回は議論を始めるだけなのか?前者ならユーロ買い、後者ならユーロ売りで反応しそうです。
市場としっかり対話するFRBに比べ、ドラギECBは読みにくいです。結果と値動きを確認してから戦略を立てるしか無さそうです。
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