31日のNYダウは20ドル安。ドルインデックスは96ポイント台へ下落しています。材料視されたのは、JPモルガンチェースがボラティリティ低下のためトレーディング収入が減少していると発表したこと。バンクオブアメリカもトレーディング収入が減少していると発表したことが報じられています。
また、WTI原油も軟調でした。原油価格は「上昇すれば生産が増えてしまう」という悪循環で、引き続きOPECだけの減産で価格を持ち上げられる時代では無くなった模様。
経済指標では、ユーロ圏5月消費者物価指数・速報値+1.4%(予想+1.5%)と冴えない結果。米5月シカゴ購買部協会景気指数59.4(予想57.0)、米4月中古住宅販売保留件数指数-1.3%(予想+0.5%)とまちまちの結果でした。欧米ともに「インフレ圧力は弱い」との雰囲気が漂っています。
昨年12月、今年3月は、利上げ濃厚なFOMCに向けドルが買われ、利上げ後はドル安というパターンが続きました。投資家もこれに警戒して、今回はFOMCに向けたドル買いが出そうにありません。過去2回の利上げ時とは、違った値動きになるかもしれません。いずれにしても、もう少しボラティリティが高まって欲しいところです。
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